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お勧めメルマガ 013号
発行日:2015年09月06日(日)09:00
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1.┃ 「小数点」と「コンマ」
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■ あれ?! 1,2 %?
BS放送で世界各国のニュースを一部流しているのを時々見ることがあります。
どういうニュースが取り上げられるか、どういう論調か、などが興味深いのは
もちろんですが、アナウンサーやレポーターの性別や年齢、服装などから
お国柄を垣間見ることができたり、普段気づかない「国による違い」を目に
することもあります。今回のトピックはその中で気づいたことの一つ、数字を
表記する時の「小数点(.)」と「コンマ/カンマ(,)」です。
私が日本でずっと習ってきた(見てきた)のは、小数点は当然「.」ですから
円周率は「3.14」でした。大きな数の桁区切りは3桁ごとのコンマ「,」で、
日本の人口は約120,000,000人(1億2千万人)というように表現していて、
これは世界共通と思い込んでいました。
思い込みとは怖いもので、実は世界の多くの国では小数点は「.」ではなく
「,」が使われているようです。前述のBSニュースで、フランスやドイツ、
スペインなどのニュースを見た時に、経済成長率が「1,2 %」というような
表記がされていることに気づきました。これは日本やアメリカ、イギリスで
あれば「1.2 %」です。ですからフランスのテレビで「2,153 millions」と表示
されたら「215万3千」を意味しているのですが、私たちは「21億5千3百万」と
考えてしまいそうです(ただ英語ならこの場合 million に s はつかないですが)。
千以上の数の桁区切りも、日本やアメリカ、イギリスなどの英語圏では、3桁
ごとにカンマ(,)を入れるのが標準(*)だと思いますが、フランスやドイツ、
イタリア、などではカンマ(,)は小数点ですから、3桁ごとにピリオド(.)を
使うか、またはスペース(空白)を使うようです。たとえば日本で1,000,000円
(百万円)と書くところを、フランスでは1 000 000フラン、または1.000.000
フランと書きます。
*昔(かなり昔)を思い出してみると日本では4桁の表記も時々見ました。
京都市の人口は147,0000人(147万人)というように。日本の場合は万、億、兆
という単位が4桁毎になっているので4桁の方が便利ですね。この場合日本の
人口は1,2000,0000人となります。3桁ごとというのはthousand, million, billion,
trillionの英語(欧州語)などの影響ですね。
他にも国によって異なる記号を使ったり、異なるルールで桁区切りをすることが
あるようです。
■ コンマ以下
「コンマ(カンマ)以下」という表現がありますが、これは辞書を見ても
「小数点以下」の意で、「数や量が微小であること」を意味するとなっています。
でも日本では小数点は「.」(ピリオド/フルストップ/ドット/点)で「,」
(コンマ/カンマ)ではないはずなのに??
調べてみると日本に数字表記が渡ってきた時には小数点は「,」(コンマ/カンマ)
で表記されていましたが、後に英語圏に合わせて「.」に変更されたたようです。
その名残で「小数点以下」を示す「コンマ(カンマ以下)」という表現が残って
いるとか。
色々ありますね。
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