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お勧めメルマガ 005号
発行日:2013年03月30日(土)16:00
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◆ 目次 ◆
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1. ごあいさつ
2. 今度の日曜、ヨーロッパの人はちょっと不機嫌?
3. 春のグループツアー/教室ツアーの様子を紹介中
4. 夏のグループツアー海外英語研修の受付開始!
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1.┃ ごあいさつ
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前号では、春だ、Marchだという話から、1月~12月の名前の由来、Octoberは10月でもタコ(octopus)は10本足ではない、という記事をお届けしました。
今回は(まだ3月なのに)いきなり「サマータイム」がお題です(?)。
その理由は、春に北半球のいくつかの国で「サマータイムが始まり」、南半球の国のいくつかで「サマータイムが終了する」からです。2013年の場合、3/10にアメリカやカナダでサマータイムが始まりました。また3/31にはイギリスやアイルランドを含むヨーロッパの国々でも始まります。他方、4/7にはオーストラリアやニュージーランドのサマータイムが終了します。
ということで今回は日本人にはあまり馴染みのない「サマータイム」を取り上げます。
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2.┃ 『 今度の日曜、ヨーロッパの人はちょっと不機嫌?』
┃ ~ 「サマータイム」のお話 ~
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■ 「サマータイム」とは(Summer time)
ご存じのようにサマータイムは、時計を春に(通常1時間)進め(move clocks one hour forward[ahead])、秋に元に戻す(one hour back)ことで、夏の長い昼の日照を有効利用しようとする制度です。
緯度の高い地域では夏と冬の昼間の長さの差が大きく、夏には朝早くに日が昇り、夕方遅くまで太陽が空にあるのに、多くの人は朝は眠っていて日の光を無駄にしている、時計を進めることで朝早くから活動を始め、夕方/夜も明るい時間をさらに長くして有効に使おう、という考え方です。
■ 実際の切替(Procedure)
たとえばアメリカの場合、3月の第2日曜日の朝2:00に時計を進めて3:00にします(※)。土曜日から日曜日の間の夜間に切り替えて、月曜日からは学校や職場に遅れないようにするということですね。
この時の日曜日は23時間しかないことになり、睡眠時間を1時間奪われて不機嫌な人が増えるそうです(?)。
逆に秋には11月の最初の日曜日の朝2:00に時計を1:00に戻しますので、その時は日曜の朝ゆっくり気持ちよく目覚めることができます。
※私は切替時期に海外渡航する人に「○月○日の日曜日の朝2時にサマータイムが始まるから時計を見ててごらん。針がくるくると回って3時になるよ」なんてジョークを以前は言っていたものですが、最近のコンピュータやスマートフォンなどは実際に自動的に時刻が変わるようです。時計でもそういう機能を備えたものがあるかも(!)しれません。
■ 歴史(History)
第一次世界大戦中にまずドイツが、続いてイギリスやヨーロッパ諸国、そしてアメリカが「石炭などの資源節約のため」サマータイムを初めて実施しました。戦後は取りやめる国も多かったのですが、第二次世界大戦でまた採用する国が増え、1970年代のエネルギー危機(オイルショック)の以降も採用する国が増えたり実施期間を長くしたりしています。
現在では、主に北米とヨーロッパ、オセアニアの70数カ国で採用されています(残りの約160カ国では採用されていません)。
■ 賛否両論(Pros and Cons)
サマータイムについては世界各国で賛否両論があります。
賛成派は、「エネルギーの節約になる」、「夕方の屋外のレジャーを促進するので、健康にもいいし、経済効果もある」、「(明るいので)交通事故や犯罪が減る」などをメリットとして挙げますが、実際にそれらの効果があるのかどうか異論も多くあります。
エネルギー消費のかなりの部分を夜の照明が占めていた時代とは異なり、現代では「夕方早く家に帰ると冷房のためにかえってエネルギーを多く使う」とも言われます。
それでも北米やヨーロッパを中心に続いているのは、「夕方にたっぷり遊びたい」というのが一番大きな理由ではないでしょうか。
賛否両論のいくつかをご紹介します。
I like it. Finish work and still have time to work in the yard and get projects done.
Changing clocks and watches is not a simple task. I guarantee you that there will still be a few timepieces in and around the home that you will have forgotten until something happens to remind you.
Keep daylight saving time all year. The extra light in the winter time would be great.
■ 複雑さ(Complexity)
国や地域によって、サマータイムを採用していたりいなかったり、採用していても開始・終了時期が異なるための混乱もあります。
たとえばオーストラリアでサマータイムを採用している Sydney(New South Wales州)と、採用していない Brisbane(Queensland州)の間の航空便のスケジュールは夏の間は以下のようになっています。
Sydney 8:00 発 → Brisbane 8:30 着
Brisbane 8:30 発 → Sydney 11:05 着
サマータイムの事情を知らないと、「シドニーからブリスベンは30分、ブリスベンからシドニーは2時間35分、え、シドニーからブリスベンに強風がいつも吹いているの(!?)」と戸惑ってしまいます。実際のフライト時間は約1時間半なのですが。
■ 日本では(Summer Time in Japan)
日本では1948年から1951年まで、連合軍により占領されていた時代にサマータイムを実施していましたが、1952年占領の終了に伴い廃止されました。
その後サマータイムを採用しようという議論は何度も起こっていますが実現には至っていません。その理由として「日本の夏は夕方まで蒸し暑く帰宅後の冷房需要が他国より大きい」とか、「日本の周辺のアジアの国はサマータイムを採用しておらず、欧米に合わせる必要性が低い」、「終業時刻にまだ陽が高いと、残業が増えるのでは」、「日本人は、欧米人のように終業後に外で活動するような体力はない(?)」などが挙げられています。
■ Summer Time と Daylight Saving Time
年に2回の切替時期に海外旅行や留学に行く人は、時間を間違えて遅刻したり、早く着きすぎたりしないよう注意が必要です。
ちょうど今年の3/9(土)にも一人の学生さんが留学のためカナダに出発されました。3/9(土)にカナダに到着し、その日の夜からホーム
ステイ先に滞在というスケジュールだったので、出発前にサマータイムのお話しをしました。「到着した3/9の夜にサマータイムが始まって時計が一時間進められますよ。3/10の日曜日にはホームステイ先の時計がちゃんと調整されているかホストファミリーにも確認してね。3/11(月)からは学校だから遅刻しないように」。
その学生さんは到着後3/10(日)にホストファミリーに”Summer Time?”と尋ねましたが、ホストは、”Summer Time? No, no, it is WINTER!”と取り合ってくれませんでした。そうです、北米ではサマータイムのことを通常 Daylight Saving Timeと呼び、Summer Time は文字通り「夏の時期」ということになります(イギリス英語では、Summer Time の方が一般的)。
ですから(私のような年齢の方しかご存じないでしょうが)アメリカの伝説のロック歌手 Janis Joplin が “Summertime, time, time …”と歌った時、彼女はもちろん「サマータイム制度」のことを歌っていたわけではありません。
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3.┃ 春のグループツアー/教室ツアーの様子を紹介中
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この春休みには450名を超える人たちが「グループツアー海外研修旅行」や「ジュニア教室ツアー」に参加されています。皆さんの海外での日々の様子を下記「ツアー伝言板」でご紹介しています。
http://blog.lets.ecc.jp/2013spring/
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4.┃ 夏のグループツアー海外英語研修の受付開始!
┃ ~ アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・韓国 ~
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毎年多くのジュニア生も参加される「グループツアー海外英語研修」の2013年夏コースの受付を開始しました。このプログラムはジュニア生だけではなく広く一般の方にもご参加頂けますので、生徒さんやそのご家族などにもご案内下さい。
「グループツアー海外英語研修」のほかに、前回お知らせしました「ジュニア教室ツアー」の2013年夏プランも発表しています。
下記からご覧下さい。
http://www.lets.ecc.jp/teacher/
上記サイトでは、さらに、ホームティーチャーの皆様自身にお勧めの「ホームティーチャープログラム」もご紹介していますので、是非一度ご覧下さい。
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