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アメリカのホームステイで知っておきたい生活文化の違い

テレビや映画の中ではお馴染みのアメリカの生活。
しかし、いざホームステイが始まると思いがけない違いに驚くこともあります。
知らずに飛び込んでみるのも一つですが、事前のちょっとした知識で嫌な思いや恥ずかしい経験を免れ、より楽しく充実した毎日を過ごすことができます。
1.ハグは挨拶、戸惑わないで!
「初対面でのハグには抵抗がある」という日本人は意外と多いです。
しかし、心配ありません。実は初対面でのハグはめったにありません。
普通はこちらから手を差し出せば、すんなり握手ですみます。
日本人のシャイな気質は知られているので、ホームステイ先との初対面の挨拶が握手でも気まずくなることはまずありません。
同世代ではハグする場合もありますが、これも基本的には親しくなってからです。
親しみを確認するためのハグなので、互いに親しいと感じない相手とハグすることはめったにありません。
そして、ハグにもルールがあります。
よほど親しくない限り男性から女性にハグをするのはマナー違反ですし、挨拶のハグで身体を不要に密着させる必要はありません。
腕を相手の両側に回し、背中に軽く手を当てればOK。
実は握手も同様で、女性は四本の指を軽く握る程度が上品な挨拶のマナーです。
この程度で十分、と知っていれば、ハグも握手も随分気楽にできるのではないでしょうか。
もちろん、楽しいステイの終わりに大好きになったホストファミリーとのハグは格別です。
その時には何も考えなくても、気持ちを表現した互いにピッタリのハグができることでしょう。
初対面のぎこちなさと別れのハグに落差があればあるほど、実りあるホームステイ体験だったといえるかもしれません。
2.日本とは違う、さまざまなジェスチャー
国籍や文化の異なる人々が暮らすアメリカですが、共通に認識されているジェスチャーがいくつかあります。
ポジティブなものからネガティブなものまでいろいろあり、地域によっても微妙に違います。言葉が不自由な時にはボディ・ランゲージも大きな助けになります。
意味と使い方を正しく知ってコミュニケーションに役立てましょう。
Thumb(s) up/down (サムズアップ/ダウン)
最近では日本でも使われるジェスチャーで手の親指を上にあげると「良い/了解」(Good/OK)、下に向けると「悪い/ダメ」(Bad/Not OK)を意味します。
上向きは会話の最後などで念押しのようにも使われますし、野球場でブーイングする時には下向きが大活躍です。
片手より両手の方がより強い意味になります。
Come here/Go away(カム・ヒアー/ゴー・アウェイ)
手のひらを上にして手招きするのが「こっちにきて」、でも手のひらを下にして同じ要領で動かすと「あっちいって」になります。
日本ではどちらも招くジェスチャーですが、下向きは追い払うことになり、失礼なので気を付けましょう。
So-so(ソーソー)
手のひらを下に向けてゆらゆらさせるジェスチャーで、「まあまあ」や「たぶん」を意味します。
「テストの出来は?」などと聞かれたら、これで答えたりできます。
Shrug(シュラグ)
「わからない」「仕方ない」「関係ない」など主に諦めを表現した肩をすくめるポーズです。
問題の大きさによって肩をすくめながら両手まで少し上げる場合もあれば、ちょっと肩を動かすだけの場合もあります。
表情との組み合わせでより深く表現できます。
Fingers crossed(フィンガーズ・クロスド)
人差し指と中指を絡ませるこのジェスチャーは「幸運を!」を意味します。
日本ではあまり良い印象がありませんが、アメリカではポジティブに使われます。
Whoa(ウォー!)
「ちょっと待った!」「おいおい!」というシチュエーションで両手のひらを前にして肩くらいまで挙げてパっと止めます。
日常生活では問題が発生した時に「落ち着いて!」という意味で人や自分をなだめるのに使われますが、万が一ピストルを向けられた時にもこのポーズと覚えておきましょう。
その場合は抵抗する意思のないことを示します。
Air Quotes(エアー・クウォート)
会話の途中で両手をピースの状態から二度折り曲げたら、それがエアー・クウォートです。
日本の鍵カッコにあたる二重引用符を意味し、会話の中の特定の部分を強調しています。ちょっと皮肉っぽく使う場合が多いです。
Middle finger(ミドル・フィンガー)/Crazy(クレージー)/You’re dead(ユー・アー・デッド)
どれもネガティブなジェスチャーで、ミドル・フィンガーは中指を後ろ向きに立てて「くたばれ」、クレージーは人差し指を頭の横でクルクル回して「頭おかしいの?」、ユー・アー・デッドは手のひらや指で首を斬る動作で「おしまい」を意味します。
どれも気楽に使うようなものではなく、自分から使ってはいけません。
これ以外にもネガティブなジェスチャーに遭遇したら、見なかったことにしましょう。
3.未使用時のバスルーム(トイレ)のドアは開ける
アメリカではバスルームのドアは空いている時は開けたままにしておくのがマナーです。
使用中は閉じて、未使用時には開ける、というとてもわかりやすい法則です。
特に一般家庭のバスルームのドアは日本のように一目で施錠の状態が確認できませんし、内部も広いため、ロックをし忘れて使用中にドアが開けられたら気まずいです。
なので、ドアが閉まっていれば使用中とみなし、待つのが原則です。
もしずっとドアが閉まっている場合はノックしてみましょう。
”I’m in (here)”「入っています」などと返事がなければ開けて大丈夫です。
日本と違いバスルームも広くて気配などではなかなかわからないので、大きな声や音でしっかりコミュニケーションを取るのが大切です。
また、日本では閉めることが多いので、使用後は意識的に開けたままにしましょう。
4.まとめ

いかがでしたか?
日本とアメリカで日常的な挨拶やジェスチャーなど、細かいところは随分違いますが、それが体験できるのが国際交流の醍醐味です。
相手の感情を損なわず、自分も無理のない程度にいろいろなことにチャレンジしましょう。
握手やハグはどう使いわけるか、どんなジェスチャーは取り入れやすいかも次第にわかってきます。
まずはアメリカ人の生活をじっくり観察して少しずつトライすると失敗がありません。
恥ずかしがらずに大きな動きではっきりと使ってみるとうまくいきます。
また、マナーは最低限のルールです。
日本と違うことは意識的に守るようにして、気持ちよく過ごしましょう。